オフィスにリフレッシュスペースは必要!メリットと設置のポイントを解説

公開日:2024/12/17 最終更新日:2025/04/25
リフレッシュスペース

リフレッシュスペースは、単に休憩室としてだけでなく、社員同士のコミュニケーション促進や生産性向上といった多くのメリットをもたらします。一方で、設置にはコンセプトの明確化や、配置場所の選定、レイアウトの工夫が欠かせません。この記事では、リフレッシュスペースのメリットと、設置の際のポイントについて詳しく解説します。

この記事で分かること
  • リフレッシュスペースの重要性とその効果
  • 設置する際のポイントとアイデア
  • 成功事例から学ぶ活用方法

オフィスに休憩室・リフレッシュスペースが必要な理由

働く環境の質が、社員の生産性や満足度に大きく影響する今、休憩室やリフレッシュスペースの重要性が見直されています。では、なぜそれらの空間が必要なのでしょうか?その理由を具体的にご紹介します。

集中力が高まる

長時間、集中力を維持するのは困難です。そのため、定期的に休憩し、頭と体をクリーンな状態にする必要があります。オフィスに休憩室・リフレッシュスペースがあれば、すぐに集中力を回復できるので、ストレスを溜め込む心配がなくなります

おすすめは、1時間おきに15分程度の休憩です。長時間休んでしまうと、かえって集中力が切れてしまう恐れがあるので注意しましょう。

思考力によい影響をもたらす

思考力は、くつろいでいるときがもっとも高まりやすいといわれています。しかし、オフィスのように周囲に人がいる状態では、たとえ休憩中でもゆっくりくつろぐことができません。

休憩室やリフレッシュスペースならゆったりとした時間が流れているので、思考力が高まり、発想の転換がしやすくなるでしょう。

また、思考力が高まることで従業員の満足度・定着率も上がり、離職者も防げるようになります。

コミュニケーションの活性化

仕事中は必要最低限のコミュニケーションしか取れなくても、気持ちが休まる空間にいると、コミュニケーションが生まれやすくなります。仲間との交流も広がるので、雑談からアイデアが生まれ、仕事に役立てることもできるでしょう。

ブランドイメージの向上

休憩室やリフレッシュスペースは、企業のビジョンや価値観を具現化しやすいといわれています。リラックスできる空間が、そうさせているのでしょう。

オフィスのようにピリピリしている人も少ないので、落ち着いて話し合いができ、デザインや機能へのこだわり方でブランドイメージの向上にもつながります

また、従業員にとって働きやすい空間は、社外へのアピールにもなります。最近はオフィス環境を重視して就職・転職する方も増えているので、休憩室・リフレッシュスペースの設置は企業にとって大きな武器となるでしょう。

オフィスにリフレッシュスペースを設置するメリット

リフレッシュスペースとは、社員が業務から離れ、心身をリフレッシュできる空間を指します。

近年、在宅勤務とオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークが普及しており、オフィスには「出社でしか実現できない業務を実施する場所」という側面がさらに強くなりました

リフレッシュスペースの設置には、社員同士のコミュニケーションを促進するなど、多くのメリットがあります。

コミュニケーション活性化

リフレッシュスペースの最大の魅力のひとつは、社員間のコミュニケーション活性化です。固定席を採用するオフィスでは、同じ部門内の社員同士でのやり取りは充実している一方で、他部門との交流が不足しています。

このような課題を解消するひとつの方法が、リフレッシュスペースです。部門メンバー以外とも交流できる場を提供することで、社内全体の連携力が向上するでしょう。

人材定着

リフレッシュスペースは、優秀な人材の定着にもつながります。快適なオフィス環境は、ここで働き続けたいと感じる大きな要因です。離職率が低下し、企業全体の人材の安定感が高まります。

ブランディング構築

リフレッシュスペースは、企業ブランディングの一環としても機能します。快適で洗練されたスペースがあることで、来客によい印象を与えられます。さらに、就職活動中の学生にとって、働きやすい環境は企業選びの重要な要素です。そのため、働きやすさをアピールする手段としても効果的です。

生産性向上

リフレッシュスペースは、生産性の向上にも寄与します。適度な休憩を取ることは、仕事の効率を高めるために重要です。リフレッシュスペースで一息つくことで、集中力を回復させ、パフォーマンスを向上させる効果が期待できます。

イノベーションの起点になる

リラックスした状態では、通常よりも新しいアイデアや解決策が生まれやすいとされています。そのため、社員の発想力や創造力を高める場としても活用できます。また、異なる部門の社員同士が気軽に交流することで、独創的な発想やプロジェクトのアイデアが生まれる可能性も広がるでしょう。

リフレッシュスペースを新設するときのポイント

オフィスに新たにリフレッシュスペースを設ける際には、ただスペースを確保するだけではなく、社員の快適性や使いやすさを考慮した工夫が求められます。設置の目的を明確にし、企業文化に合わせて設計することで、より効果的なリフレッシュスペースが実現するでしょう。

コンセプトを明確に

まず、リフレッシュスペースの目的を明確にすることが重要です。単に社員のリフレッシュを目的としたいのか、あるいはコミュニケーションや多目的利用の場として活用したいのかによって、設計や設備の内容が大きく変わります。

心身のリラックスを目的とする場合には、ソファやクッションなどのリラックスできる家具や、落ち着いた照明が必要です。一方で打ち合わせや軽作業もできる空間を目指すなら、作業しやすいテーブルやWi-Fiの設置が不可欠です。

設置場所の選定

リフレッシュスペースをどこに設置するのかも、非常に重要です。リラックスを主目的とするなら、オフィスのメインスペースから離れた静かな場所が理想的です。

一方、社員同士のコミュニケーション活性化をねらう場合には、人の動線上に設置することで自然と会話が促進されます。このように、目的に応じて設置場所を慎重に検討することが大切です。

リラックスできること

リフレッシュスペースの必須要素は、社員が心からリフレッシュできる空間であることです。したがって、執務室の視界から遮断されていることが大切といえます。

また、木材や植物を取り入れた自然を感じられるインテリア、柔らかな配色の家具を配置し、温かみのある雰囲気を演出することなどが効果的です。さらに、スペースの魅力を高めるために、軽食やドリンクを提供する場として設計するのもよいでしょう。

たとえば、コーヒーマシンや冷蔵庫を設置したり、お菓子を用意したりすることで、社員が自然と足を運びやすい場所になります。また、ランチタイムには食事を優先し、その他の時間帯にはミーティングや急な来客対応にも利用するなどのルールを明確に定めることで、多目的スペースに活用可能です。

理想的なレイアウトは、会社によりさまざまであり、明確な正解はありません。以下の記事も参考にして、理想的なリラックス空間を作ってみてください。

プライバシーへの配慮

リフレッシュスペースがあまりにも開放的だと、周囲の視線や音が気になり、十分にリラックスできない可能性があります。プライバシーに配慮するためにも、着席時に視線をさえぎるデザインのソファなどを導入するのが有効です。

リフレッシュルームのデザインイメージ

近年、働き方の多様化に伴い、オフィスにリフレッシュルームを設ける企業が増えています。

ここでは、さまざまなテイストのリフレッシュルームのデザイン例をご紹介します。

カフェのようにくつろげる空間

リラックス効果を重視するなら、カフェのような雰囲気を取り入れたデザインがおすすめです。木目調の家具や観葉植物を置くことで、落ち着きのある空間を演出できます。

ソファやクッションチェアなどを配置し、仕事の合間にゆったりとくつろげるスペースにするのがポイントです。

また、カウンター席を設けることで、軽食をとったり、ひとりで気分をリセットしたいときにも便利です。

ゆとりを感じるラウンジ風スペース

リフレッシュだけでなく、集中した作業や打ち合わせにも活用できるのが、ラウンジスタイルのデザインです。

ラウンジとは、静かで落ち着いた雰囲気の中に機能性を取り入れた空間を指します。ひとりで集中できるようなソファや、半個室タイプのパーテーションを設けることで、プライベート感を確保しながらもオープンな環境を保てます。

空間に余裕を持たせて、ゆったりとしたレイアウトにすることで、心にも時間にもゆとりを与えてくれるのが特徴です。

家のリビングのような居心地のよさ

まるで自宅のようにくつろげる空間を目指すなら、リビングテイストのデザインがおすすめです。

大きめのソファや、やわらかなカーペット、リラックス用のクッションなどを取り入れることで、温もりのある居心地のよさを実現できます。社員同士が自然体で過ごせる空間は、コミュニケーションの活性化にもつながります。

また、靴を脱いでくつろげるエリアを設けるのも一案です。堅苦しさのない空間は、心の緊張をほぐし、リフレッシュの質を高めてくれます

気分転換を促す遊びのあるデザイン

日常の仕事から一歩離れ、気分を切り替えたいときに効果的なのが、遊び心を取り入れたデザインです。

たとえば、カラフルな壁紙や家具、ユニークなアートなどを配置することで、空間全体に明るさと個性をもたらします。

ハンモックやブランコチェアを取り入れるなど、ちょっと意外性のあるアイテムがあると、自然と笑顔が生まれ、社内の雰囲気も和らぎます

小規模オフィスでも社員がリフレッシュできるようにするには?

小規模なオフィスでは、専用のリフレッシュスペースを設けることが難しい場合もありますが、工夫次第で仕事とリフレッシュを両立できる環境をつくることが可能です。

たとえば、仕事をする空間そのものにリラックス要素を取り入れることで、心身の負担を軽減できます。

具体的には、角の丸い家具や柔らかな色合いのチェアなどを配置することで、視覚的にもリラックスできる雰囲気を演出できます。

また、座りっぱなしを防ぐために昇降デスクを導入するのも効果的です。立ったり座ったりと姿勢を変えることで、気分転換になり、集中力の維持にもつながります。

加えて、デスク周辺に観葉植物を置く、照明を間接照明に切り替えるといった小さな工夫も、空間全体の印象をやわらげるポイントになります。

このように、限られたスペースでも仕事のしやすさとリフレッシュのしやすさを両立できる空間づくりは十分に可能です。

リフレッシュスペースを設置する際の注意点

ただ空間を用意するだけではリフレッシュスペースの効果を十分に発揮することはできません。

より効果的なスペースとするためには、いくつかのポイントに配慮することが重要です。ここでは、設置にあたっての注意点をご紹介します。

社員目線の空間づくりを意識する

リフレッシュスペースは、社員の働きやすさをサポートするための福利厚生の一環として設置するものです。そのため、実際に利用する社員のニーズを理解せずに設けても、期待した効果は得られません。

たとえば、ひとりで静かに過ごしたい人もいれば、同僚と会話を楽しみたい人もいるなど、求める使い方は人それぞれです。事前に簡単なアンケートやヒアリングを行い、どのような機能が求められているのかを把握しておきましょう。

社員の声を反映させることで、使いやすく愛着の持てるスペースになりますし「自分たちのための場所」という意識も育まれ、活用頻度も高まります。

利用しやすい場所に配置する

せっかくリフレッシュスペースを設けても、社員が気軽に立ち寄れない場所にあると、利用率は伸びません。大切なのは「入りやすさ」と「アクセスの良さ」です。

たとえば、オフィスの中心部や共用エリアの近くなど、どの部署からも足を運びやすい場所を選ぶことがポイントになります。

また、扉でしっかり区切ってしまうよりも、オープンなつくりにすることで、より気軽に利用できる印象を与えられます。周囲の視線が気になる場合は、パーテーションや観葉植物などで視界を程よく遮る工夫も効果的です。

日常的に自然と立ち寄れる位置にあることが、スペースの活用度を左右する大きな要因となります。

落ち着ける空間をデザインする

リフレッシュスペースは、心身をほぐすための空間であるため、居心地のよさがとても重要です。そのためには、どのような雰囲気を目指すのかを明確にした上で、統一感のあるデザインに仕上げることが大切です。

たとえば、ナチュラルな雰囲気を目指すなら、木目調の家具ややわらかな照明を選ぶとよいでしょう。カフェ風、ラウンジ風などスタイルを絞ることで、インテリア選びにも一貫性が生まれます。

あれもこれもと要素を詰め込みすぎると、視覚的に落ち着かない空間になってしまうため注意が必要です。リラックスできる空間づくりのためには「シンプルで上質」を意識することが成功のポイントです。

まとめ

リフレッシュスペースは、従業員の心身を癒すだけでなく、コミュニケーションの活性化や、業務効率の向上にも寄与する重要な空間です。設置にあたっては、リラックスできるデザインや、プライバシーへの適度な配慮を取り入れることで、利用率の高いスペースを実現できます。また、飲食が可能な環境や多目的に使える設計を加えると、さらに利便性が高まります。慎重に検討し、快適で活発なオフィスを実現してください。

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特徴60年以上の歴史と積み重ねてきた多数の施工実績による安心感多彩なケーススタディやクリエイティブ実績プロジェクトの最初から最後までワンストップ対応長年培ってきた効率的なオフィスワークや快適な職場環境づくりのノウハウそれぞれの職種・ワークスタイルに合わせたオフィスレイアウトを提案
オフィスデザインデザイン性・機能性の両方を満たすオフィス作り「WORK DESIGN PLATFORM」を使用した設計根拠にもとづくデザイン個室型シェアオフィス・メタバースオフィスなど多様性を叶え働ける場所の提案が可能レイアウトの目的を明確にするためヒアリングに注力狭い空間や限られたスペースでも快適なオフィスが設計可能
創業・設立創業1964年12月設立1998年4月設立2007年2月設立1952年1月設立2007年3月
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